もっと真田丸、真田太平記 19 関ケ原の戦いも直前
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2016/08/28
もっと真田丸、真田太平記 19
沼田の伊豆守・信幸に、小松殿の父・本田忠勝からの使者が書状を持参します。近々前田利家と家康との間で協議が持たれること、石田三成によって家康暗殺が企てられているという噂があること。この協議の行く末によっては豊臣家が2つに割れることになることを信幸は懸念、上田が進退を間違わねば良いがと案じます。
さて病を押して家康を訪ねた前田利家は、単刀直入に「伏見城を出て向島に移ってくれるよう」申し入れます。しばしの間があり、家康は了承。徳川家康と五奉行による正面衝突は回避されることに。
画像参照:土曜日の美女たち
その頃大坂の真田屋敷では、又五郎が現在の情勢を幸村に報告。前田利家の健康状態が芳しくないこと、屋敷回りは家康の手である甲賀忍びによってマークされていること、加藤清正らの石田三成に対する反感がこれ以上なく高まっていること。この争いの渦に巻き込まれてはならないと忠告します。
その前田屋敷では利家が嫡男・利長、正室を前に告白しています。徳川家康との和解の時、家康を殺すつもりがあったこと。それなのに、その家康に前田の行く末を頼んでしまったこと。今周りを見回しても、己の大義で動く力があるのは家康しか見当たらず、自分亡き後は天下は家康の手に落ちるであろうこと。
画像参照:土曜日の美女たち
このすぐ後、前田利家が亡くなります。そこで弔問に訪ねた石田三成を襲撃しようと加藤清正らが屋敷を取り囲む事態に至り、三成の使者が大谷刑部に助けを求めます。大谷刑部は幸村に三成宛の書状を依頼、三成の救出が岳父・大谷刑部の望みだと察した幸村は、又五郎に三成救出を依頼します。「忠告を無駄にしてしまったな」と幸村。こうなってしまった以上、万が一の時には「上田の父上を頼れ」と正室・於利世に言い含めます。
又五郎たちの協力によって前田屋敷からの脱出に成功した三成は、その足で伏見の徳川家康を訪ねます。家康を詰問中に加藤清正らが家康を訪問し、三成がいるはずだと引き渡しを直談判。三成が隣室で聞いていることを知りながら、家康は彼らを叱り飛ばします。加藤清正らが帰った後、家康は「加藤らのことは、貴殿にも非があろう。この上は佐和山にてしばらく隠居されては?」と言葉巧みに政敵を片付けていきます。
画像参照:土曜日の美女たち
その頃幸村は許しを得て、久しぶりに上田に帰郷。幸村の口から三成と家康の一件を聞くに及び、全てが家康の筋書きであることを察します。この後、再び事が起きたなら、真田の進退を決めるのはその時であろうと喝破。その時、重苦しい空気を払うように妹・菊(岡田有希子)が現れ、しばし明るい笑いに包まれます。菊が馬に乗れるようになりたい、そうすれば沼田や大坂を訪ねることが出来ると語ると、間髪を入れずに「沼田はならぬ」と昌幸。
画像参照:土曜日の美女たち
さてその沼田では、角兵衛が野駆けの傍ら「上田の様子を探ってきた」ことを報告。幸村が来ていたことを告げます。これに信幸が激怒、勝手なことをするなときつく戒めます。
一方で信幸は鈴木右近に伏見留守居役を命じます。「草の者は使わないのか」との右近に答えて信幸、彼らのもたらす報せは多すぎ、そして今日明日の判断を迫られるものが多いように思う。一城の主であれば1年2年先を見据えなければならぬと考え、右近には自分のもう1つの目や耳となって欲しい。右近は応えて伏見に発ちますが、これを聞いていた角兵衛が普段から気に入らない右近を襲う事態に。しかし角兵衛は崖から転落してしまいます。
回が進むごとに緊張が増していく関ヶ原前。いがみ合っているわけではありませんが、上田と沼田の間には明確な一線が引かれていますね。けれども上田をスパイしてきた角兵衛に激怒するくだりは、父・昌幸に対する信頼も垣間見えます。また今回は石田三成、加藤清正の出番が多く、彼らに対するスタンダードな解釈を窺い知ることが出来ます。三成を演じるのは清水紘治さん、やや線が細い三成です。加藤清正を演じるのは竜 雷太さんで、豪の部分とこの後の秀頼に対する忠誠、思いを演じるのにぴったりな役者さんです。
土曜日の美女たち
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