もっと真田丸、真田太平記 38回 真田丸の攻防
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もっと真田丸、真田太平記 38
慶長19年11月、真田左衛門佐幸村は篠山に兵を出し、前田家家臣・本多政重隊に鉄砲を射かけて挑発、激怒した本多隊に続き松平、寺沢隊も家康の下知がないまま出陣して真田丸攻撃に向かいます。この時を待っていた幸村は兵を引きつけるだけ引きつけ、一斉射撃。かねてからの打ち合わせ通り、乱れた徳川軍を真田大助、角兵衛率いる別働隊が側面から付き、大打撃を与えることに成功します。
画像参照:土曜日の美女たち
この勝利に沸き立った西軍は堺に火を放ち、意気盛んな様子。
「…我が方兵数2万の内、死者2000~」この真田丸での攻防を聞く家康は報告を遮り、大坂城へ向けて大筒を撃ちかけること、金堀人夫を動かすこと、そして山中忍び・伴長信に指令を出します。大筒は連日大坂城へ向けて放たれ、城に立て籠もる淀殿はとうとう和議を決断するに至ります。
画像参照:土曜日の美女たち
その頃、伏見の真田屋敷にいた伊豆守信之も鈴木主水から真田丸攻防戦について伝え聞き、徳川相手に2度戦って勝利した上田城攻防戦と同じだと話します。そこへ家康の使者・慈海和尚が到着、近いうちに家康から何らかの沙汰があることを告げます。
阿茶局・常光院が大坂城を訪問し和議へ向けた動きが活発化していく中、12月22日、大坂城の大広間に集められた諸将は淀殿の口から和議が成ったことを告げられます。自分たちに咎めはないことを知った浪人衆は城下に繰り出しますが、幸村たちはこれを建前通りに受け取ることは出来ません。
画像参照:土曜日の美女たち
大坂城の外堀ばかりか二の丸、三の丸の堀埋め立てを抗議する幸村ですが、大野修理はこの抗議を頑として撥ねつけるばかり。兵を引き上げる家康、秀忠軍に対して夜討ちをかける案も拒否されます。しかし外堀以外の堀埋め立ては口約束で大坂方で行うことになっていたはずで、それを抗議するも適当にあしらわれてしまいます。
為す術もなく待機していた信之に、とうとう家康の内意が伝えられます。大坂方にいる弟・幸村と会って、徳川に着くことを説得されたい。引き受けはしたものの信之は懐疑的、幸村は自分に会うことすらしないだろうと見通しています。
画像参照:土曜日の美女たち
その頃、真田陣所を滝川三九郎が訪ねます。談笑するその場を幸村が訪問し、敵方でありながら真田丸攻防戦のことなどで話が弾み、涙ぐむ老臣たち。「父(信之)に何か伝えることでも」と問う信吉たちに対し、幸村は「真田の行く末をよろしくと」と短く伝えます。
今回の見どころは、まず真田丸攻防戦。挑発に乗って向かってくる敵を目前にしながら「まだじゃぞ、我慢じゃぞ」と待ち構える幸村の様子は獲物がかかるのを虎視眈々と待ち受ける捕食動物のようで、知勇に優れた武将の面目躍如。この攻防により真田の名は天下に喧伝されることになりました。
また幸村が上田・真田軍の陣所を訪れるシーンもリリシズム溢れる秀逸さです。幸村の来訪を告げる家臣の驚きに満ちた声、丁重に迎える信之の子供たちの叔父に対する尊敬、涙を抑えられない老臣たち。何の説明もいらない、しかし全てが伝わってきてこちらの胸に迫る、素晴らしいシーンです。
この他、今回お江が角兵衛とちょっぴり心を通わせるシーンもあり、冬の陣後・夏の陣を目前にした宝物のような回です。
土曜日の美女たち
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