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映画、「聲の形」は、「君の名は」より考えされられ、泣かせる映画だと思う

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      2016/09/28


映画、「聲の形」は、多くの人に観てもらいたい映画

 

今日(9月25日)中二の娘が、映画を観たいと言うので連れて行って観た映画が、「聲の形」。アニメ映画です。

 



ちょっと普通のアニメとは違います。ジブリのような空想の世界の話ではありません。子供たちの学校生活の中にあるいじめの話です。いじめる側、いじめられる側の気持ちがすごく分かり易く表現されています。

 

梢子が将也のクラスに転校してきて物語が始まります

 

いじめられたのは、聴覚障害のある少女、硝子、笑顔が凄くかわいい少女です。でも聴覚障害があって、耳がほとんど聞こえません。僅かな音を聴くために補聴器を付けています。ある日、将也のいるクラスに転校してきたことから、話が始まります。

 

転校初日に自己紹介を始めた硝子は、ノートに書いた文字で自己紹介をしました。自分は耳が聴こえないこと。コミュニケーションは、ノートに文字を書いて行って欲しいなど自己紹介をしました。

耳が聴こえないため言葉もきちんと話せません。合唱の練習の際は全くずれて歌いだすなどかなりずれています。

 

いじめ始めたのは、将也。将也も最初は、硝子にアドバイスのつもりで接したのだと思いますが、うまく伝わらないため、いじめに発展してしまいました。

 

人をいじめた者には、いじめられた人が苦しんだ以上自分に戻ってくる

 

やがて、将也のいじめを否定することもなかった周囲の友だちは、将也から離れてしまい逆に将也が孤立、逆いじめになってしまいます。

 

小学校では、ガキ大将のような存在であった将也は、中学生になって孤立し浮いてしまって、生きる望みを失ってしまします。自殺を図り高い橋の上から飛び降りますが未遂で終わります。小学校の時に梢子をいじめたことが、将也の心の中に大きな汚点となってしまっていたのです。

 

汚点を晴らすために、手話を勉強し、硝子に合うために梢子の通う手話学校に出向くのですが、梢子の妹(初めは、硝子の恋人と名乗っていた)に合うことを阻止されるもののやがて将也に心を開いていきます。

 

中学、高校と進学するなかで、将也と硝子にいじめの汚点が薄れていくと、お互いを意識しはじめ愛が芽生えてくるようになります。梢子が、将也のことを好きになって告白もするのですが、梢子の口から発するつたない言葉は、将也には伝わりません。

 

物語は、このあと感動のクライマックスに続きます。

 

映画の中で、この二人の子供たちと周りの子供たちの成長と共にいじめについてそれぞれの子供たちの立場でいじめについて考え葛藤する様子を上手に描いています。そこにすごく共感してしまうのです。「ああ、そう、分かる、分かる」そんな気持ちになってしまいます。

 

子供にも父兄もぜひ見て欲しい映画だと思います。いじめをする側、される側の気持ちを非常に上手に描いているのから、この映画をみれば少しでもいじめをなくすことができるような気がするのです。それが、この映画のオススメの理由です。

 

今、世の中にはびこるいじめに対してすごく考えさせられる。いじめに対してどう向き合うかが、すごく良く分かる映画だと思う。それは、いじめらる側、いじめる側の両者に対してもよく分かるのです。

 

映画のタイトル 聲の形に込められた思い

 

ちょっと難しい聲と言う漢字を使ったこの映画は、聴覚に障害のあるかわいい少女といじめっ子だった少年と周囲の少年、少女の心が揺れ動く様子を実に上手に描いた物語。すごく心の変化が良く分かり共感できるのです。

 

この聲と言う漢字を使ったことにも深い意味があるそうだ。この字は、現在の声の旧字。言葉を伝えている声は、口から言葉を発して空気の振動となって相手の耳に伝わります。

人間の気持ちを伝えるには、単に声(=音)の振動だけを耳に伝えるのではなく、身振り手振りも加えることにより、より一層相手に心(気持ち)を伝えることができます。実際、手話も手振りだし、感動を与える言葉は手振りや表情も重要な要素です。そんなことを伝えたくてあえて難しい聲という旧字を使ったということなのです。

 

ラストシーンは、いい大人がアニメで涙を流しても何も恥ずかしくなかったのです。感動の映画でした。いい映画を観た充実感がありました。いじめを受けた側の苦悩、いじめた側の苦悩を実に上手に描いています。また、その周囲の少年、少女たちのストレートな心の変化も実に素直に共感できるものがあります。

 

ちょうど同じ時期に上映されているアニメ「君の名は」が、観客動員数も大きく、いい映画だと高い評価を受けていますが、この「聲の形」も、決して勝るとも劣らないすばらしい映画だと思います。「君の名は」も涙を流すような感動の感想がテレビで紹介されていました。

しかし、「聲の形」で、流す涙には、いじめによって傷付けられた少女と家族の心の葛藤、傷付けた側の少年と家族の心の葛藤、そんな中に芽生える愛情、コミュニケーションの難しさなどすごく深いものがあります。実にいい映画です。ブログを読んだ方々も、是非、映画館で観て欲しいです。何度も観れる映画だと思います。

 

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