もっと真田丸、真田太平記 18回 秀吉の死
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自らの先行きがそう長くはないことを懸念する秀吉は五大老五奉行制を導入、花見の席上徳川家康に秀頼と家康の孫・千姫の縁談を申し入れます。この席で朝鮮からの兵引き上げにも言及、撤兵が始まります。
実家である本田家の所用で京を訪れた伊豆守・信幸と小松殿。突然、暴漢に襲われます。暴漢は北条の残党で、北条家が滅んだことを根に持ち、真田家に恨みをぶつけてきます。「戦の恨みは戦で晴らすのが武士」信幸の凄みも通じず、多勢に無勢。危機一髪の瞬間、男が割って入ってきます。それは、真田家を出奔した鈴木右近でした。
画像参照:土曜日の美女たち
伏見の真田屋敷で幸村も交えて盃を交わす中、信幸は鈴木右近に「沼田に戻り、わしの側におれ」と告げ、右近は涙を浮かべて平伏します。そんな慶長3年8月18日、とうとう秀吉が死去、一つの時代が終わりを迎えたのでした。自分が死に追いやった秀次たちを追い払う仕草を見せ、「秀頼がこと頼む」と繰り返す最期でした。
画像参照:土曜日の美女たち
秀吉亡き後、五奉行と家康の不和が何かと囁かれ、上田にも伝えられます。勝手な縁組みも禁じられていたものの家康は知ってか知らずか断行、五奉行連名での抗議ものらりくらりとかわし、自分(家康)の命を狙う企てありと逆に詰問する有様です。
特に大名たちの信望厚い五大老の前田利家と力がある徳川家康の二派に大きく分かれて綱引きを演じる事態、幸村の岳父・大谷刑部は大坂方であることもあって、お江は幸村に注意を促します。
秀吉の死をきっかけに巻き起こりつつあるきな臭い動きに世間が動揺する中、又五郎は真田庄に潜む角兵衛と共にいる2人が甲賀・山中大和守の手の者であることを丹波・昌幸に報告、処分を一任されます。
又五郎たちに捕らえられた角兵衛は反発、自分は真田家には不要な存在なんだと吐き捨てますが、又五郎に説得されて昌幸に詫びを入れ、沼田の信幸の元へ行くことになります。
昌幸の書状を受け取った沼田の信幸は、角兵衛を気持ち良く受け入れます。しかし、釘を刺すことも忘れません。「今、天下は動いている。このような時に家中が揺れていることは本家・分家関係なく家の存亡に関わる。不埒な振る舞いは一切許さぬ」。信幸が叱ってくれたことが嬉しい角兵衛は、涙を流しながら忠誠を誓います。
さて今回はこの他にも佐助とおくにの関係、佐助や向井佐平次と又五郎の隠された秘密などが描かれています。登場人物の過去や心の襞が淡々と語られているところも、物語を重層的に厚みをもたらしています。秀吉の死以外特に大きなエピソードがあるわけではありませんが、いずれ来るであろう大乱の前の不気味な雲行き、嵐を予感させる風と空気の匂いが漂ってきそうな大切な回だと思います。
土曜日の美女たち
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