もっと真田丸、真田太平記 9 徳川・北条との一戦も辞さず
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2016/07/17
もっと真田丸、真田太平記 9
丹波・昌幸と源三郎信幸は名胡桃城を訪ねます。昌幸の愛妾・お徳が産んだお菊はもう4才、可愛い盛り。城代である鈴木主水の口から、北条勢が名胡桃城に近い中山城に兵を入れていることが告げられます。
名胡桃城へ兵を増強することが検討されますが信幸が反対し(北条を刺激するため)、近辺の砦に兵を増やすことになります。鈴木主水が「命に代えても、名胡桃城を守ります」と締めます。
画像参照:土曜日の美女たち
この後、丹波・昌幸は久しぶりに岩櫃城を訪ねます。久しぶりに会う山手殿は雰囲気も柔らかく、お徳やお菊が息災かなど尋ね、昌幸を感激させます。この2人の語らいが、夫婦感漂う心に染みるシーンとなっています。昌幸は沼田の件が済んだら上田城に呼ぶことを告げ、山手殿を喜ばせます。
岩櫃を守る信幸と昌幸のシーン、何か言いたげな昌幸の心を読んだかのように、信幸がさらりと言い出します、「上田に母たちが移った後は、お徳様がこちらに参られればよろしいでしょう」。
話は自然と沼田の件に移り、昌幸は沼田は諦めたが名胡桃は絶対に渡さない旨、念を押します。肯く信幸に更に「徳川・北条と再び戦になろうともじゃ!」。昌幸の目を射るように見つめながら信幸「真田にとって、これだけは何としても守らねばならぬこともあります」「よう申した!」昌幸の声が響き渡ります。
画像参照:土曜日の美女たち
源次郎幸村を秀吉の元に差し出さなければならないことを告げに、昌幸は春日山城を訪れます。話を聞いた男気溢れる上杉景勝、相槌の声が小さくなり、「仕方あるまいの、相手が秀吉では受けぬわけにはまいるまい」言葉を次いで、大坂には自分が送り届けると断言、席を立ちます。
控えていた直江兼続が小声で「御館様はご不快なのではなく、お寂しいのでござる」と耳打ちします。今回初めに海を見ながら言葉を交わす景勝と幸村のシーンが描かれており、ちょっと胸が痛くなるシーンでもあります。
その夜酒を酌み交わしながら昌幸と幸村、上洛に応じない北条や沼田のことを話しつつ「秀吉は、もしかしたら北条、真田共に滅ぼそうとするかもしれぬ」と、昌幸は既にこの時点で思い至っています。九州の島津を既に平定、次は北条。幸村の大坂行きには両家のパイプとしたい思惑もあると。そんな折秀吉の使者が到着、沼田が北条に引き渡されます。
画像参照:土曜日の美女たち
大坂城に入った源次郎幸村と秀吉の謁見が適います。嫁はいるのか、どんな女子が好みかなどと初めから女性談義。「白木蓮のような女子が好みです」と幸村。「大坂城はどうじゃ?」との問いには、「女子のような城」と幸村。
か弱い城と申すかとの多少不機嫌な秀吉に、「一見か弱そうに見えますが、堀、櫓など実にしたたか」と幸村が答え、女子にはかなわない、私の父も苦労を…と爆笑して和みます。しかしこの席で、「北条が名胡桃城まで寄越せと言ってきおった」と秀吉が爆弾発言、緊張する幸村に「心配するな」と応えます。
その夜、大坂城へ入って来たお江に幸村はこのことを告げ、上田に伝えられることになります。「名胡桃城をどうするのか、秀吉の腹は分からない」とのことわり付きで。
画像参照:土曜日の美女たち
そんな折、源三郎信幸と稲姫の祝言が執り行われます。ぎこちない空気が会話を重ねるごとに薄らいでいく、初々しい2人。源次郎幸村のことを語る信幸が嬉しそうで、そんな様子を見ながらつぶやく稲姫の「それではお寂しいことでしょう」が染みます。月を見上げる若い夫婦、大坂で一人月を眺める幸村の姿が暗示的なシーンです。
今回の見応えは、「場合によっては徳川・北条との一戦も辞さず」という名胡桃城をめぐる昌幸親子のシーンです。徳川から稲姫を迎える信幸にとってはやりにくい事態ですが、毅然と言い放つ信幸を見つめる昌幸の表情が素晴らしい。ロマンスや忍びたちの悲喜こもごもを散りばめつつ、骨太に描かれる真田家。尚、素晴らしい男っぷりの上杉景勝の見せ場はまだ出てきますよ!
土曜日の美女たち
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