もっと真田丸 其の十二 小田原城征伐
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もっと真田丸、其の十二 小田原征伐
北条征伐に動き出した豊臣方はおよそ20万の大軍で、北条氏居城である小田原城と諸城を攻め落としていきます。以前からこの時が来ることを予想して軍備を固めていた北条方はおよそ5万で籠城、諸城は落ちても徹底抗戦の構えを崩しませんでした。
攻める豊臣秀吉は長期戦の構えでお茶々様を呼び寄せ、兵士たちの娯楽にも努めます。余裕を見せつけたとも言えるでしょうが、何しろ総数20万の食糧を確保し、物流網を築かなければ維持が出来ません。
諸説あるものの、小田原城が開城された時には秀吉サイドもギリギリの状態だったとの説もあります。
小田原城

北条氏は約3ヶ月籠城、史実では黒田官兵衛が降伏を進める使者となって交渉に当たります。
恃みとしていた伊達も秀吉の前に膝を屈し、重臣の中に裏切りや内応が相次ぐ事態に氏直が降伏を決意、自らの命と引き換えに部下の助命を願い出ます。結局氏直は助命されて後に高野山で蟄居、氏政は切腹して100年続いた北条氏居城の歴史に幕を降ろすことになります。
秀吉との戦に備えて築かれた総構は全長およそ9km、落ちたら這い上がるのが難しい障子堀にされていたとのことで、大軍をもってしても攻め落とすのは難しい工夫が施されていました。

画像参照:小田原城街歩きガイド 山中城障子堀
その舞台となった小田原城は、昭和になってから再整備されたもの。天守閣は昭和35年に復興されたものです。また歴史見聞館ではジオラマや小田原城、北条氏の歴史に接することが出来ます。
難攻不落の城 小田原城公式サイト
小田原城街歩きガイド
石垣山一夜城
小田原城開城に至る要因として、石垣山一夜城が築かれたことも上げられます。笠懸山の山頂にしっかりとした石垣が組まれ、壁は白紙で遠目には紙とは分からないように造り上げられた城で、木々を一斉に切り落として一夜で城が出来上がったかのような印象を与えました。
現在は歴史公園になっており、石垣を見ることが出来ます。Webに記載のパンフレットは、一度は見ておきたい情報満載です。
石垣山一夜城歴史公園公式サイト
忍城

石田三成に武功を上げさせたいという秀吉の親心から、忍城攻略のリーダーとして現地に赴いた三成、大谷刑部たち。
真田家も援軍として参加していたと言います。
しかし湿地に囲まれた忍城攻めは難航、秀吉の命令による水攻めも自軍に打撃を与えるのみで、落城させることは適いません。
小田原城が開城するに及んで忍城もようやく開城、この攻防は「のぼうの城」という名で映画化されています。
この忍城攻めの失敗が喧伝されて石田三成は戦下手というレッテルが貼られますが、三成も水攻めには懐疑的だったとの説もあり、真偽の程は分かりません。
また忍城に籠城していたかいひめ甲斐姫は後に秀吉側室となっています。
かつての忍城本丸跡には、現在行田市郷土博物館が建てられています。周辺は城址公園となっており、資料等も展示されています。
行田市郷土博物館
NHK大河ドラマ「真田丸」公式ホームページ
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