真田丸振り返り、第30回 黄昏 秀吉の最期が近い
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真田丸振り返り、第30回 黄昏
築城に燃えていた伏見城は「鉄壁の守り」は必要ないということで、いささか燃え尽き症候群、吉野夫の元に足繁く通う正幸。秀吉の老いは深まり、キリシタン弾圧が強まります。更には豊臣の先行きを案じる秀吉は秀頼の元服を急ぎ…。
自身が亡き後の、政権の確立を急ぐ秀吉

豊臣政権の安定を急ぐ秀吉は、5才で秀頼の元服を行い、家康を始めとした諸大名に忠誠を誓わせます。この席で粗相をした秀吉を信繁が咄嗟にフォロー、しかしいくら隠し通そうとしても難しい位、秀吉の老いと衰えは進行しています。
醍醐の花見

有名な花見ですが、「真田丸」では秀頼のために桜の木に登ってしまいます。「誰か止めろ!」と思いますが、木から落ちて寝込んでしまうことになります。
吉野太夫は替え玉、徳川のスパイだった

草刈・正幸が入れ込んでいる吉野太夫。何と彼女は替え玉で、徳川のスパイだったのです。真田をスパイしたいのか目的はよく分かりませんが、伊豆守・信幸周辺も「秀吉の病状の確かなところ」を知りたがっているところから、徳川が手に入れたいのはそこなのでしょう。ただしもしもそうならば、真田安房守に網を張るより、別のところの方が良さそうな気がしますが。
やはり腑に落ちない信幸周辺

で、最近しきりに徳川傾斜の度合いを増している信幸ですが、正直いくら信幸に力説されても「いつ、何があって徳川に?」という思いが消えないのであります。
別のドラマですと、信幸の正室・稲との婚礼を機に親交を深める信幸と本田忠勝、徳川の力を正しく見極める信幸が違和感なく胸に落ちるのですが、こちらの信幸は本田忠勝とそれ程の仲は築いておらず、家康ともしかり。やつし比べの時に、酒を飲んだのが記憶に新しい位でしょうか。
また正室の稲姫の突然のスパイ告白も今更感があり、前回デレたのと同様に唐突感を消せないのですね。子供を作る位仲が良いから結果オーライなのでしょうが、信幸と稲姫が心を通わせるシーン程度は欲しいところです。
秀吉と信繁の出会いのシーン

今回一番良かったのは、大坂編最初のシーンでの秀吉と信繁の出会いの場面が繰り返して描かれたところ。呆けた秀吉とそんな秀吉を労る信繁の囁きには、ちょっとグッとくるものがありました。
ただ、今回少し気がついたことがあります。徳川は秀吉の余命の本当のところが知りたい。何故なら、次の天下を狙っているから。昌幸にハニートラップを仕掛けてまでも知りたい。
しかし一歩間違えると足下を掬われる緊張感とか、家を守るために必死でという緊迫感、いつでも天下を採りに行くぞという気迫、天下は再び乱れるぞという切迫感、そうした肌を刺すような空気をまるで感じないのはどうしたことでしょう。
「青春編」で室賀殿を暗殺するくだりは、張り詰めた空気ややむを得ないという哀切がビンビンと感じられたものでした。今回そんなものは露ほども感じず、出浦は暗殺マシーンか何かのようだし、吉野太夫はただの斬られ役、そして口で語られる「彼女はスパイ」。スパイだって命がけではないのでしょうかね。
NHK大河ドラマ「真田丸」公式ホームページ
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