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真田丸 真田家とその時代をより知る 面白い本紹介

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      2016/07/04


徳川・真田書房から、真田丸Ptiet

 

NHK大河ドラマ「真田丸」もほぼ前半戦折り返し、これから関ヶ原、大坂の陣へと畳みかけられていきます。視聴率もそこそこ好調なようで、いやが上にも期待が高まりますね。

「真田丸」によって「史実はどうだったのか」と興味を刺激されたり、関連図書を手に取った方も多いようです。今回はそんな中から、面白かったものをいくつかご紹介してみたいと思います。

 

家康、江戸を建てる   門井 慶喜:著



 

画像参照:Amazon

 

北条征伐の折、家康と秀吉が俗に言う関東の連れションで交わした今後の領地の件。実際は秀吉からの一方的な転封話で、しかも当時はススキが生い茂る湿地だった江戸へ行けと言う。漫画なら「グヌヌ」と言う以外ない場面ですが、家康は嫌も応もなくこれを受け入れます。

 

しかしこの「家康、江戸を建てる」の家康は、憤慨する部下たちを説得してまで江戸にこだわります。

元はと言えば秀吉の嫌がらせか警戒心による転封であるのに、これを前向きに受け止めているんですね。もちろん与えられた江戸を視察し、朽ち果てた江戸城も目にしています。それを見た上での家康の口から出た言葉が「やってみたいのじゃ」(意訳)。そして江戸の一大リノベーションが始まります。

 

まず手を付けたのが水。川を堰き止め川の流を変えるという気の遠くなるような河川工事に挑むのは、名もない部下や現地をよく知る住民たち。単なる護岸工事ならば「信玄堤」など、現代にも残っているものは多くあります。

しかしそれとは規模も手間暇も数段違う、まさにプロジェクトX。一世代、二世代にも渡る国づくり。飲み水は言うに及ばず上下水道の整備は、まさに人が生きていく上で欠かせないもの。その責任者に選ばれた伊奈忠次たちの苦労と活躍は必見です。

 

治水事業に続き「貨幣鋳造」「江戸城石垣工事」などと続きます。

 

 

我、六道を懼れず 真田昌幸連戦記      海道 龍一朗:著




 

はっきり言って、ここ最近読んだ真田物の中で一番面白かった本です。武田信玄の元で勇猛果敢に戦った真田幸隆の三男・昌幸。7才から信玄の近習を務め、兄たちを長篠合戦で失い、真田家を継いだ昌幸。

近習に上がった当初、疲れ果て真田に帰りたいと泣いていた昌幸を折に触れて慰めてくれた信玄の弟・信繁。信玄の傍近くで体得していく戦略戦術と兵法。典厩・信繁や仲間である近習たちとのやり取り、信玄による教育など、ページをめくる手が止まらなくなります。

信玄亡き後、勝頼側近から少し距離を置きますが、長篠合戦を境に崩壊していく武田家中にあって戸惑いながらも真田家を継ぎ、武田滅亡を頭の片隅に置きながら真田生き残りに己の全てを賭ける生き様が清々しい。

 

典厩・信繁が討ち死にする第4次川中島、兄たちが討たれる長篠合戦が見どころであると同時に、胸が痛くなります。知略のみではなく武勇にも優れていたことが、徳川方・本田忠勝との一戦や敗走を殿で支える戦いで窺い知ることが出来ます。

 

この本での関ヶ原の分かれは、信幸・徳川と信繁・豊臣へせざるを得ないことへの責任を取っての隠居・出家。この意を汲み取って上田にちょっかいをかけないでくれればそれでよし、しかし開城勧告に訪れる秀忠の使者に激怒、肚を決めた昌幸は信繁と共に戦闘を決意します。

徳川家康とも何かと談合していたりと必ずしも徳川嫌いでもなかったのに、西軍に追いやられる形で再び秀忠軍を叩きのめします。

 

当時、同様の形でどちらかに与することになってしまった家はありました。ドラマでは「徳川嫌い」としての色を強く感じる草刈・昌幸も、実際にはこの様であったのかもしれません。また、家の存続のために家中を二つに割った例は真田家の他にも見受けられます。物語は九度山蟄居で終わっていますが、この後の話である信繁・幸村の「華、散りゆけど」が既刊、こちらの話はもう少し後の話。

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