真田丸 もっと知りたい 真田太平記6 信繁の危機
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2016/07/14
もっと真田丸、真田太平記 6
徳川と豊臣の戦いの動静が真田家にも逐次伝えられてきます。その動静をめぐっての家康評、豊臣評。そんな中真田家でも角兵衛捜索を行っていますが、捜索にあたっていた3人の忍びが虚空蔵山で殺されているとの一報が。草刈・信繁は単身虚空蔵山に向かいますが。

画像参照:土曜日の美女たち
小牧長久手の戦いに言及する三十郎と源三郎信幸。秀吉軍12万に対して徳川軍17,000、これで持久戦に持ち込んだ徳川軍の忍耐はすごいものなどと言い合う内、源三郎信幸が「よくも北条が黙っていたものよ。
徳川はこれで北条に借りを作ったも同然、今度こそ沼田引き渡しを迫られるであろう。その時真田は岐路に立たされる」と先を読んでいく辺り、信幸の先見の明が描かれます。
一方、源次郎信繁は上田城工事の進捗を見ながら、新婚の佐平次をからかい中。本音では女性はどうか、今までに経験があったのか聞きたいのですが、照れもあって中々本題にたどり着きません(笑)。結局まだ女性経験がないことを佐平次に見破られることになるのですが、きちんと伏線にもなっていて微笑ましいシーンです。

画像参照:土曜日の美女たち
砥石城シーンにカメラが変わり、又五郎が昌幸・信繁に鉄砲の指南をしています。先の小牧長久手での徳川勝利の一因には鉄砲隊を重用したこともあったのだと。昌幸は又五郎に鉄砲の生産を命じます。そこに忍びからの情報が入り、角兵衛捜索にあたっていた忍び3人が虚空蔵山で殺されていたと告げられます。
草刈・信繁が単身虚空蔵山を探索中、何者かに襲われます。斬りつけられ首を締められて意識が遠のく中目の前にいるのは鬼の形相の角兵衛。「源次郎兄上は、私が御館様の子であることを知っておられたのか!」その言葉が耳に突き刺さります。
草刈・信繁の危機を救ったのは、女忍びのお江。角兵衛を威嚇し、別所温泉で傷の手当てを施します。この治療中にお江と信繁は情愛を交わすことになるのですが、役者さんに由来するのかとても爽やか。忍びのお江の身の上も語られるのですが、それを聞いている草刈・信繁の表情がとても良いです。
徳川の忍びが何故甲斐・武田の忍びとなったのか。何故真田に仕えることになったのか。お江の「忍びの身体にも熱い血が流れているのでございます。損得や義理のみで動くのではありませぬ」はリアルに胸に迫りますし、聞いていた信繁が「又こうしてお江と会いたいものだ」と静かに口にするシーンも秀逸です。
草刈正雄さんの声や話し方、表情が本当に良い。

画像参照:土曜日の美女たち
別れの朝、お江は白木蓮の枝を手折って信繁に手渡します。今後信繁は白木蓮の花を見、匂いをかぐ度にお江を想うのでしょうし、生涯を通じてのパートナーとなるのでしょう。
さて、昌幸の愛妾、お徳が名胡桃城に移送された折にも鈴木主水と正室の人柄が描かれていましたが、今回の最後はお徳の出産シーンです。やきもきしてその時を待つ鈴木主水が微笑ましく、それを呆れて見ている奥方様も微笑ましい限り。
女児出産の報せは昌幸の目尻を下げさせますが、「女子で良かった」には微妙にコノヤロウ感が(苦笑)。そんな父親の姿を見つめる信繁の頭に去来していたのは、角兵衛のあの言葉なのでした。

土曜日の美女たち
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