真田丸 信繁、大坂で豊臣秀吉と出会う
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2016/04/29
真田丸振り返り、第14回 大坂
(江戸時代までは、大阪ではなく大坂と書かれていました)第一次上田合戦を勝利し、上杉家に戻った信繁。
梅の死から立ち直ることが出来ない様子の信繁を見かねて、景勝は信繁を大坂へ誘うことにします。
大坂行きは、天下をほぼ手中にしつつあった豊臣秀吉の求めに応じてのもの。
信繁はそこで豊臣家中の人々と新しい出会いを果たしていきます。
ほぼ顔見せ的な今回
今回信繁が出会ったのは石田三成、加藤清正、茶々、片桐且元などの、豊臣家中の人々。
短い時間の中で、それぞれのキャラクターは良く現されていたのではないかと思います。
天真爛漫系の茶々、気苦労が多いのか胃が痛い片桐且元、急成長する豊臣家に馴染めず、野山を共に駆け回っていた頃の秀吉を懐かしむ清正、そして期待通りに「人を不快にする何かを持っている」石田三成。
加藤清正が三成邸で酒を呑んでクダを巻いているあたり、この頃はまだ2人の関係は悪くはなかったのでしょうね。
石田三成と言えば、頭はキレるけど融通が利かない官僚タイプ(前例がないからと、臨機応変には動かない印象)が個人的なイメージですが、そういう路線なのか。
兼続がサラッと臭わせたように、あれで意外に熱い男な部分が見られるのだろうか(まさか関ヶ原まで、熱い男はなしとか)。
昌幸の元へも秀吉からの上洛要請が
秀吉からの要請に、真田家でもどうすべきか話し合われます。
織田信長への臣従を急ぎすぎたと捉える昌幸は、今回は今しばらく様子を見ることを決断。
信繁が上杉に同行していることもあり、情報収集してから対応しようモードですね。
今回の笑い壺は信幸が昌幸に疑問をぶつけるシーンで、「大名でもない父上に、何故秀吉が」のくだりでこの台詞を3回も繰り返していました(笑い)。
天変地異と異変、天正地震
景勝が上洛し昌幸にも要請が届いていたということは、徳川家康にも何らかの打診があったのでしょうが、小牧長久手で局地的にせよ善戦していた家康にとって、はいわかりましたとはいきません。
そんな時、この後の徳川家を暗示するかのような大地震が。
天正地震がこれで、この時家康は石川数正の出奔(豊臣家への)を知らされます。
石川数正は家康が今川家人質の頃から苦楽を共にしてきた竹馬の友。
徳川家の軍政面を知り尽くしていたことから、その立て直しを迫られることになります。
数正出奔の原因について定説はありませんが、対豊臣交渉を担っており、和睦を提唱していたことから、豊臣への内通を疑われて徳川家中に居場所がなくなったとの見方もあります。
ドラマの中では獄中にある真田(いぶし銀)信尹が、数正を調略しています。
数正と自分のために涙する
大阪城の信繁の元へ、意外な人物が訪ねて来ます。
徳川家を出奔した石川数正その人で、信尹に唆されて家康を裏切ってしまったことを後悔、信尹を責め自分を責め、信繁の前で男泣きします。
そんな数正を梅の死から立ち直れない自らに重ね合わせたのか、涙ぐみながら語る信繁。
「私は裏切りに良いも悪いもないと思っています。起きてしまったことは起きてしまったこととして、それでも前を向いて歩いて行くしかないのでしょう」
この言葉は上杉家で三十郎からもらった言葉でもありました。
石川数正に語ると同時に、自らにも言い聞かせていたのでしょうね。
小日向・秀吉と中央の動き
最後にコントチックなシーンを見せてくれた秀吉ですが、この秀吉は中々恐そうですね。
微笑みながら人を斬り捨てられる秀吉が目に浮かぶようです、恐ろしや。
ただ真田家中心だと見えにくかった中央の動きが見えやすくなるだろうことは確かで、自分に従わない家康を籠絡していく辺りであるとか、対北条や関ヶ原へ至る道筋がより分かりやすくなるのだろうと思います。
今まで真田を内から見ていたのが、外からの視点も見えてくるというような。
豊臣秀吉は上杉家から真田や上田合戦のことを聞いていたようで、徳川が臣従してからは真田をその下へ組み込みます。
中々腰を折らない家康に秀吉は実母を送り込み、さすがの家康も重い腰を上げざるを得ない事態に。
こちらも上洛しない昌幸に業を煮やして、徳川に真田討伐を命じたりもします。
この辺りがどう描かれるのか、恐ろしくも楽しみな大坂編の始まりです。
NHK大河ドラマ「真田丸」公式ホームページ
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