真田丸 第八話 苦悩する信繁、梅に胸の内を相談
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真田丸振り返り、第9回 駆引
武田家の滅亡、信長の死と織田勢の撤退によって草刈り場へ、そして昌幸の調略により力の真空地帯と化した信濃。
昌幸はこの信濃を、小県の国衆の合議によって治めることを描き始めています。
一方の信繁は春日信達調略のショックを引きずったまま、以前と同様に父親を見ることが出来ず、一人苦しみます。
合議制→大名になる!

周辺大名は手玉にとって利用すればいい、信濃は自分たち国衆の合議制によって治めていこう…昌幸は次第に明確化してきたこのアイデアを現実化するために、有力国衆の1人である室賀殿を訪ねます。
幼なじみであり、共に信玄公に仕えた間柄でありながら、何かと反発しあう2人でしたが、このアイデアに室賀殿が初めて同調してくれます。
力があれば状況に右往左往せずに済むものを、国衆としてもこうした切実な思いを抱えていたことでしょう。
今まで軍議の席で信幸に「黙れ、小童!」と一喝するのがスタンダードだったのに、満面の笑みを浮かべて「よう相談してくれた!」と喜ぶ室賀殿、先の展開が分かっているだけに笑顔に胸を刺されます。
反発する信繁

一方、春日調略の冷酷非道を受け止めきれない信繁は、その苦しい思いを梅に打ち明けます。
静かに信繁の言葉に耳を傾けた後、語りだす梅。
「戦で田畑を荒らされるのは、自分たち百姓は困ります」「春日様はお気の毒でしたが、大事なのは人の命をなるべく損なわないこと」
梅の言葉に信繁はようやく自身を納得させる道を見出します。
自分は梅を守るためなら知恵を絞れる、人の命を損なわずに戦に勝つ侍になれば良いのだと。
この信繁の苦しむくだりは、理屈抜きに共感出来るものがありました。
抽象的に「戦はイヤだ、人の命は尊い」と悩んでいるのではなく、春日信達を調略して討つ必要があったのかと苦しんでいる。
梅も抽象的に応えているのではなく、「強いリーダーがいないと、戦で田畑を荒らされたり闘いに出なくてはならない、本当は田畑をやっている方が合っている」「源次郎様には死んで欲しくないのです」
とことん具体的で、現実的な言葉です。
春日信達に関しては(史実としては)実際に北条と通じる動きがあったようで、これを察知した上杉方によって討たれています。
徳川に恩を売る
北条との戦でピンチな徳川から、支援要請が真田に届きます。
沼田、諏訪の領土の確約と引き換えに、徳川の支援にまわる真田。
ようやく吹っ切れた信繁が軍議の席で策を進言、小諸城を落として北条方の兵糧を遮断、後は徳川でやってね、という犠牲を最小限に留める策。
立ち直った信繁の様子に、嬉しそうに声をかける兄・信幸の笑顔が素晴らしいの一言。
昌幸の上をいく大狸たち

いくら昌幸が策に長けていようと、利用する予定の大名もまたその上をいく大狸、古狸。
北条へひと泡吹かせてやったと喜ぶ真田の元へ届けられた一通の書状に、真田は再び暗転します。
徳川と北条が手を結んだとの報せでした。
NHK大河ドラマ「真田丸」公式ホームページ
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