真田丸 真田信繁の名づけの由来 武田家にあった
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2016/07/03
信繁由来、真田丸Petit
真田昌幸の二男、源次郎信繁。この「信繁」は武田信玄公の弟、武田左馬助信繁公にちなんだ名前だと言われています。甲斐の虎・武田信玄公の弟の信繁とは、どんな人だったのでしょうか。
信虎追放と兄への献身

画像参照:navicon.jp
甲斐の守護・武田信虎は武勇に優れていましたが、度重なる合戦で領地は疲弊し、諫める臣下の言葉に耳を傾けることもありませんでした。この辺りには諸説あるので断定的なことは言えませんが、信虎が今川家に追放された裏には、臣下たちの総意があったとされています。
信虎の後継として立てられたのが、嫡男・晴信。この晴信、信虎には余り買われておらず、次男・信繁の方を可愛がり、後継者とする考えもあったとか。
臣下たちの面前であからさまに晴信を無視し信繁を優遇することもあったようで、そんな時は「あんまりななされよう」と信繁が晴信に詫びることもあったとか。
信繁は信虎追放の後も団結して晴信を支えていることから、臣下たちとの意志の一致があったのでしょう。そんな信繁は武勇知勇共に優れ、晴信率いる武田軍団になくてはならない存在になっていきます。
信玄公の人質となった真田昌幸

信虎率いる武田と戦い、晴信率いる武田の下で頭角を現わしてきた真田幸隆。嫡男、次男に続いて三男・昌幸も武田家に仕えることになります。
昌幸7才の時信玄公の近習として甲斐に赴いて後、父親譲りの武勇知勇に磨きをかけながら、父親や兄たちと共に武田家を支えていきます。
第4次川中島合戦、信繁逝く

画像参照:武田信玄ゆかりの地を旅しよう!
そんな武田家は上杉家と度々ぶつかりますが、何と言っても有名なのが川中島合戦。八幡原での4回目の合戦は大激戦となりました。山本勘助献作による啄木鳥戦法が上杉勢に見抜かれており、前半は上杉勢勝利、別働隊が戻ってきてからは武田家勝利とされる戦いです。
この戦いで信玄公本陣までもが脅かされ、馬を駆って迫り来る謙信の刃を受け止める信玄公の像が作られています。この時、信玄本隊を支えてよく闘ったのが信繁隊で、自身の母衣と毛髪を届けさせ、自分たちが支えている間に逃げる又は勝つ算段をと伝えさせています。
別働隊が到着して上杉勢は逃走しますが、武田信繁や山本勘助他、かけがえのない部下が命を落とす戦いとなりました。信玄は信繁の身体を抱きしめて泣いたと言われています。
典厩寺を整備したのは真田信幸

画像参照:武田信玄ゆかりの地を旅しよう!
武田信繁は武勇のみではなく、知勇にも優れていました。和歌を詠み、99ヶ条の家訓を作成していますが、「他家家臣の前で、自家の悪口は言わない」など、今日にも通用しそうなものがあります。
信玄公の傍近くで薫陶を受けていた真田昌幸が信繁公を知らないわけがなく、顔を合わせたり言葉を交わすこともあったでしょう。信玄公の許可を得てその名前を頂いた心の奥には、信繁公に対する尊敬の思いがあったのでしょうか。
信繁公のご位牌を納めた寺を整備し、典厩寺と名付けたのは真田信幸です。境内には信繁公の墓の他、武田軍、上杉軍双方の犠牲者を祀った供養塔があります。
NHK大河ドラマ「真田丸」公式ホームページ
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武田信玄ゆかりの地を旅しよう!
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