もっと真田丸、真田太平記 44回 信之、真田家への幕府のお咎めが心配
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もっと真田丸、真田太平記 44
大坂の陣から2年後、元和3年初夏、滝川三九郎が上田を訪れています。幸村の妻・於利世が亡くなったこと、長女の梅が仙台の片倉家へ嫁ぐことが決まったこと。その三九郎の前に伏して頭を下げる信之、三十郎主従、「本来なれば、こちらで行わねばならぬこと」。恐縮する三九郎は更に続けます、「勇将の忘れ形見を是非にとの申し出にて。なれど衣裳なりを賜わらば、梅も喜びましょう」。
滝川家に幕府からの咎めがないか気にする信之ですが、三九郎はあっけらかんとしています。そして荒れた上田城に目を留める三九郎。幕府に城の改修を願い出たのだがハネられたと語る信之。元々睨まれている上に改修などと慌てる三十郎、笑う三九郎。「そう言えば、尾張・徳川家に樋口角兵衛という男が仕官している」と不気味なことを伝えていく三九郎。
画像参照:土曜日の美女たち
その頃相変わらず魂が抜けたような有様のお江は、別所温泉で身体を癒していました。そこへ現れた信之の家臣・馬場彦四郎、後ろからお江に迫っていきます。が、お江に逃げられて悔しがる彦四郎。その彦四郎が以前、京で不審な動きをしていたことを思い出したお江は、彦四郎の後を着けます。
お江が見ているとも知らず、彦四郎は川で洗濯している若い娘に狙いをつけ、気を失わせて襲おうと試みますが、それをお江が見逃すはずがありません。彦四郎が気付いた時には、裸に剥かれて木に縛り付けられていました。そこへ村人たちが現れ、襲われそうになった娘が「この人です!」と指さします。かくして彦四郎は上田城の岩牢に囚われの身となったのでした。
画像参照:土曜日の美女たち
その夜、就寝中に人の気配に気付いた信之の前に現れたお江、大坂の陣のことなどを尋ねる信之に、「左衛門佐様が討ち死にされたというのは確かなことでしょうか」と問うお江。黙って差し出された幸村の遺髪に触れ、涙するお江、無言で見守る信之。「大坂の陣に出た戦忍びの誰一人として戻らず」と、淡々と語るお江。
そしてお江は馬場彦四郎が公儀隠密であること、京で一度角兵衛様と一緒にいるところを見かけたのだが、彦四郎は鈴木右近に「角兵衛は見つからなかった」と報告していたこと。彦四郎が懐に隠していた銅板は甲賀忍びの証と、その銅板を示します。
そのことを早くお知らせすれば良かったのだが、伊豆守様は忍びの仕事を重視しておりませぬ故、控えたのでございます。話を聞いていた信之はそうではないことを静かに語り、わしは学ばねばならぬことがまだまだあると告げます。お江は大坂の陣では戦忍びとして働くのを禁じられたこと、「お江は生きよ、後に残った人の力になってくれ」と幸村に言われたことを告げ、あれは伊豆守様のことであったかと呟きます。そして馬場彦四郎の件に関しては、一任してくれるよう願い出ます。
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お江は甲賀忍びを装い馬場彦四郎を解放し、後をつけます。彦四郎が逃げ込んだ先にいたのは山中忍びの慈海和尚。そのことを信之に報告するお江と、地炉の間で盃を交わす信之。信之の頭に甦った、幸村との会見を取り次ぐ慈海和尚。もしやこの会見のことで真田家に何か…、案じる信之は隠密裏に京の小野お通を訪問することを決心します。
画像参照:土曜日の美女たち
お通の屋敷を訪れた信之は、幸村との会見や遺髪の礼を言います。「心のどこかではいずれの地かで生きておるのではないかと、儚い望みを抱いておりました。物言わぬ帰郷ではございましたが、左衛門佐にとっては18年ぶりの信濃でした」。
そして幸村との会見について、幕府に咎めだてする動きがあること。万一の時は、事情をよく知るお通の力添えを願いたいことを告げます。これを快く引き受けたお通は、遺髪が大御所・徳川家康から届けられたものであることを告白します。
その信之の読み通り、幕府からの呼び出しの使者が上田を訪れ、信之は江戸へ発つことになります。元和3年秋のことでした。
今回の見どころは信之とお江が会うシーン。お江が言うように、信之は忍びを重用することはありませんでした。しかし馬場彦四郎の件もあり、また幸村の「後に残った者のために生きてくれ」という言葉もあり、お江たち忍びの生き残りは信之のために働くことになるのでしょう。お江との会話、また小野お通とのシーンでの信之の語り口は抑制されたものですが、それでも「物言わぬ帰郷~」と語られると涙腺がうずいてきてしまうんですよね。
土曜日の美女たち
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