もっと真田丸、真田太平記 41回 又兵衛と幸村、最期の出陣
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2016/08/29
もっと真田丸、真田太平記 41
元和元年5月4日、後藤又兵衛と幸村は最後の打合せを行います。家康・秀忠軍は恐らく大和口から攻めてくるであろうこと、狙いはこの2人の首のみであること。この時幸村が先陣を申し出ますが、兵数に勝る又兵衛が自軍の先陣を主張し、幸村も了承します。兵の分散を避けるため、必ず自分たちの着陣を待ってから動くよう、幸村は又兵衛に念押しします。
出陣を控えた幸村はお江を呼び、決して戦に出てはならぬと厳命します。お江は生きて、後に残った人のために生きてくれと何度も繰り返します。
画像参照:土曜日の美女たち
佐助とお国も最後の時を過ごします。佐助を失うのを恐れるお国は何度も共に逃げてくれと訴えますが、佐助は拒否。「共に逃げて下されぬのなら、いっそ佐助殿に殺されてしまった方が良い」とまで泣いて訴えるお国を残して、佐助は大坂城に戻ります。その様子を窺っていた山中忍びによって、お国は捕らえられてしまいます。
戦支度に余念のない幸村と大助の前に角兵衛が現れ、幸村はもう一度「上田の兄上の所に戻ったらどうか」と念押ししますが、「一緒に死なせて下され!」と懇願する角兵衛を受け入れます。そして後藤又兵衛が出陣、藤井寺まで兵を進めること、家康と秀忠の馬印が揃った時が出撃の時と下知します。
画像参照:土曜日の美女たち
翌朝早く、幸村隊は又兵衛からの報せを待ちつつ待機、霧も深く一寸先も見通せない有様です。しびれを切らした幸村は佐助を使者に出しますが、その佐助は山中忍びと遭遇し討ちあいに。その頃又兵衛は前方に伊達、本多が布陣していることを察知、小松山に陣を移動します。そして幸村隊との連絡が取れぬまま、出撃せざるを得ない状況に追い込まれることに。松平も加わった3方から攻撃を受けた又兵衛は奮戦かなわず討ち死に。
同じ頃、河内口に出陣した木村重成が八尾の戦いで討ち死に。霧の中出陣した幸村隊は伊達、松平隊を攻撃し、後藤隊の残兵を吸収して兵を引き上げます。
画像参照:土曜日の美女たち
道明寺での戦いの有様を聞いた家康は「またしても真田の小倅ごときに」と怒りを上手に使いながら、松平隊、本多隊を鼓舞、明日天王寺口から攻める家康本隊の先鋒を命じます。
大坂城に兵を引いた幸村を訪ねた大野修理。諸将も集まっているこの席で、幸村は明日が最後の戦いとなること、老い先短い家康ですら出陣していること、総大将である秀頼にぜひ出陣を願いたいことを固く願い出ます。大野修理もこれを受諾。その後幸村は明日の戦で「浅野が裏切った」と流言を広めるよう草の者に命じ、戦に備えます。
この夜幸村と信之は、共に亡き昌幸の夢に目を覚まします。身体が埋まりそうな程の大雪にもがく幸村の前に現れた昌幸、微笑を浮かべて消えてしまいます。豪雨の中彷徨う信之の前に現れた昌幸は頭から血を流し、やはり微笑を浮かべて消えてしまいます。
画像参照:土曜日の美女たち
今回、真田忍びのお国が山中忍びに捕らえられ、舌を噛み切って自害してしまいます。佐助との切実なやり取りの後だけに、胸が締め付けられるものがあります。また本文には記載してはいませんが、佐平次と佐助の別れの盃、そして大助が眠れぬまま静かに語る話に涙腺が決壊寸前に。
「我らが戦にて果てたる時、母上たちはどのように生きていかれるのであろうか」「心残りは、一度信濃に参りとうございました」黙って聞いている幸村の目から流れるひと筋の涙。そして呟かれる言葉、「どなたかが、必ず手を差し伸べて下さるはずじゃ」。
後藤又兵衛、木村重成が討ち死に、明日はとうとう天王寺口での最後の決戦です。
土曜日の美女たち
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