糖尿病の原因 インスリン抵抗性改善方法
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2015/12/27
糖尿病が怖いのは
糖尿病は、病名より尿に糖分が出る尿の病気のように思いがちですが、本当は尿の病気ではありません。
血液中にブドウ糖が多くなることによって、ダブついたブドウ糖が引き起こす、血液と血管と合併症の病気なのです。
糖尿病の怖いのは、これから引き起こされるこの合併症なのです。
そして、この糖尿病は、静かに始まることが、余計に怖いのです。初期症状がなかなか分からないからです。
そして、そのゆっくりすすむ病魔に油断して、合併症が進むと大変なことになります。
その糖尿病の合併症とは、3大合併症と言われますが、実は次の4つです。
糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性大血管障害
糖尿病性網膜症は、網膜の毛細血管が出血を多発することから始まります。
糖尿病性腎症は、腎臓の最も大切な器官である糸球体が侵されます。
この糸球体が侵されると血液中の老廃物は濾過されず、必要なものは漏れ出てしまうということになりやがては、尿毒症となり人工透析の必要性が生じます。人工透析は、非常に制限のあるもので、週に何回か数時間を必要とします。
糖尿病性神経障害は、両足裏の痺れから始まります。足裏に傷を負っても痛いという感覚がないために、細菌に侵されても気づかずに放置し、免疫力の低下と相まって感染が広がり足が腐ってくる壊疽という状態になるのです。手当が遅れてしまうと四肢切断という事態にもなりかねません。
糖尿病の治療
糖尿病は一度発症すると完治しない病気と言われています。
しかし、血糖値をコントロールすれば健康体と同じように生活することは可能とされています。
また、女性ならば妊娠、出産も大丈夫だとされています。
ところが、血糖値をコントロールしないと、合併症を招くことになってしまいます。
糖尿病で、怖いのがこの合併症なのです。
この3つ以外にも細菌などに対する抵抗力が極端に無くなり、感染症に侵されやすいことも起こります。
何度もいいますが、糖尿病の怖いのは、この合併症です。
合併症を発症させないために血糖値をコントロールするのです。
そのためには、食事療法と運動療法が勧められています。
食事のカロリーと運動量を毎日管理し薬を服用することで、他に特別なことは必要ないと言われています。
食事については、一日の摂取カロリーを1600キロカロリー以下に制限します。
1日3食で1600キロカロリーですから、1食あたり約500キロカロリーとなります。
この500キロカロリーは、ポテトチップスなら一袋分です。
恐るべしポテトチップス、なんと高カロリーなことか。
逆を言えば、ポテチ1袋で1食の摂取カロリーで、半日の活動できるのか大丈夫なのかという感じです。
しっかりと食べていた人にとっては、かなり少ない食事に感じると思います。
ただし、これはカロリーだけの話であり、必要な栄養素が摂取できているかは別ですから、注意してください。
インスリン抵抗性の改善
2型糖尿病の原因のひとつに、インスリン抵抗性があります。
これは、インスリンの分泌、量、タイミングに問題があるのではなくて、インスリンの効果が発揮できないものです。
ブドウ糖が細胞に取り込まれるためには、インスリンが 鍵となります。
細胞の表面にあるインスリン受容体にインスリンが作用することで、細胞にブドウ糖が取り込まれます。
ところが、インスリンがインスリン受容体に作用しないのです。このときインスリン受容体の感度が低下しているのです。
そして、このインスリン受容体の感受性を低下させる物質が、腹部の内臓周囲の脂肪細胞から分泌されていると言うのです。
肥満が進行する過程において、脂肪細胞が肥大化します。肥大化すると食欲を抑制するレプチン、インスリン受容体の感受性を良くするアディポネクチンの分泌が低下するということです。
つまり、インスリン抵抗性を改善するには、肥満を解消することです。
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