インスリンの働きと糖尿病
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2015/12/27
ブドウ糖の働き
ブドウ糖は、人間が活動する為には、無くてはならないものです。
運動したりするのに必要なことはもちろん考えたりする脳の働きにもブドウ糖が必要です。
食べ物のなかに含まれている糖分は、ブドウ糖として小腸で吸収されます。吸収されると血液に乗って肝臓に運ばれます。
まずは、肝臓に蓄えられます。糖分の半分がグリコーゲンや脂肪という形になって蓄えられるのです。
蓄えなかった分は、全身の細胞に送られます。細胞では、エネルギーとして使われます。
全身で使われて血液中のブドウ糖が少なくなると、肝臓に蓄えられた、グリコーゲンや脂肪を分解して、ブドウ糖に戻して血液中に放出されます。
この働きが、正常に行われると血液中の血糖値は、一定の範囲で安定します。
エネルギーとして全身の細胞に取り込まれる為には、インスリンが必要なのです。インスリンが、無いと細胞に取り込まれなくなります。
インスリン分泌
インスリンは、膵臓で作られ分泌されます。
ところが、膵臓の調子が悪く分泌されないと、ブドウ糖が細胞に取り込まれません。
また、インスリンは分泌されることはされるものの肝心のタイミング出でない。あるいは、量が少ない。
更に、インスリンが正常に、分泌されるもののインスリンが無いと認識されるもの。これをインスリン抵抗性と呼びます。
大きく分けて二つ、厳密に言うと三つのパターンがあります。
上から、1型糖尿病、2型糖尿病と分類されています。
そして、現在はこの、インスリン抵抗性が、日本人に増えているのです。
何故、増えているのか。
それは、私たち日本人の生活習慣が変わってきたからです。
食の欧米化といわれますが、まさにそれなのです。
高カロリー摂取、高脂肪、運動不足、ストレスが原因の肥満が増えています。
インスリン抵抗性は、この肥満が要因と言われています。
肥満は、中年男性だけでなく、二十歳台、男性だけでなく女性にも増えています。
小学生の子供にまで増えています。
インスリン抵抗性
糖尿病、脂質異常症、高血圧症は、心臓病につながります。
この三つは、合併しやすいのです。
これらの三つの症状が、インスリン抵抗性という病気なって現れていると考えらています。
インスリン抵抗性を治療しようとして糖尿病治療に専念しても根本治療には、つながらないと考えられています。
糖尿病は、インスリン抵抗性の結果であり原因ではありません。
糖尿病治療は、症状の緩和に過ぎないのです。
インスリン抵抗性は、体の中に蓄えられた脂肪から分泌される物質が、悪影響を与えてインスリンが働かないと言われています。
脂肪を蓄えていることが良くない、つまり肥満の人は、インスリン抵抗性であるリスクが高いのです。
過食、運動不足が多い現在社会においては、インスリン抵抗性が、増加すると考えられています。
インスリン抵抗性は、結果ではなく、原因です。そして、糖尿病の原因だけでなく脂質異常症、高血圧症の原因にもなっているとも考えられています。
つまり、治療すべきはインスリン抵抗性なのです。
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